なんだか心配だ

昨夜、豆吉は初めてしっかりとした水浴びをした。
今までも水につかる、顔、腹を水につけてぶるぶる洗うといった事はしていたが、
他のメンフクロウさんのように全身水浸しとまではいかなかった。

豆吉の敷地には水飲み用のお皿と水浴び用の桶がいつも置いてあり、
最近は「新しい水だよ～」と、ジョボジョボと音を立てて注ぐようにしていた。

ある日、豆吉が注がれている流れから水を飲んだ。
「あら、気に入った？」
豆吉と私に新しい遊びが生まれた。

昨夜も同じようにジョボジョボと水を注いでいたら、なんと豆吉が背中で水を受け止め始めた。
「滝行？打たせ湯？？（正確には水だが）」
どちらにせよ、豆吉は見たことがないくらいはしゃいでいて、とても楽しそうだった。

私も調子に乗ってたくさん打たせ湯をして、
豆吉はくるくると回るようにして水をたくさん浴び、ジェスが足に絡まってしまうほどだった。
（二回、絡まりを直してやった）
すっかり濡れブクロウになった豆吉は水浴びを止めて止まり木で羽を浮かすようにしている。
試しに触ると見た目よりずっとしっかり濡れている。
部屋はエアコンが効いた涼しい部屋・・・。
「風邪ひかないだろうか？」
ふと心配になった。

よし！他のメンフクロウさん達がやっていたようにドライヤーで乾かそう！！
さっそく温風を当てる。

案の定ドライヤーが嫌そうな豆吉、体を横揺らししたりしていたが、そのうちにドライヤーから離れたところに移動してしまった。

それでも温風は届くのでしばらくドライヤーを当てていたが、
「あんまり長時間だとドライヤー嫌いになっちゃうかな？」と、スイッチを切った。


翌日、仕事場へ行き、昨夜の濡れ豆吉の写真を見てはうっとり、
もわんと漂ってくる豆吉の臭いをおもいだしてはうっとり。
ツイッターでは初めての本格的水浴びを報告するなどして浮かれていたいたが、帰宅して事態は変わった。
豆吉の様子がおかしい。
なんだかすごく大人しいし、ぼんやりしている。呼べば振り向くし片足立ちもできるが・・・、
反応が鈍い。なんだか足の裏もいつもより熱い気がする。
「風邪をひいたんだろうか・・・？」
朝はご飯を食べなかったのに夜はいつもの3分の２の食事量だった。
凄く濃い色の緑糞も一つある。

「病院か？」行くべきなんだろうか？
『猛禽類は調子が悪いことを隠す、様子を見よう！は見殺しにする可能性がある。』
豆吉の具合が悪くなったらここに行こうと決めていた病院のHPに書いてあった注意書きが頭をよぎる。
「どうしよう、分からない。伸びもする、スサーもする。羽繕いもする・・・。
今日はたまたままったりしているだけかもしれない・・・。風邪も軽いものかもしれない。鼻水やくしゃみも無い。病院まで小一時間、豆吉のストレスになって余計に負担をかけるだけかもしれない。」

色んなことが頭をよぎる。

運悪く明日は休診日だった。診て貰うなら急患としてお願いしなければならない。
はたして今の豆吉は急患として運ぶほどの症状なんだろうか・・・？

そんなこんなで眠れずに2時。
豆吉が鋭くナワバリ鳴きをしたので少し安心して、とりあえず寝ることにする。
明日も仕事だが、幸い明日は自宅で作業が出来る。
様子がおかしかったらすぐに病院に行こう。

豆吉、元気になって。

なんかかっこいい