2015年9月3日木曜日

思わぬ治療(ネブライザー)の穴

ネブライザーも届いた
さあ、病院で薬を貰ってネブライザー治療開始!!

豆吉には2種類の薬が処方され

初診料と薬代で3万円、薬は50mlずつでした

ネブライザーには薬の量が少ない場合のアダプターが付いていて、
それには「5ml以下の場合」と書いてありました
ただ、そのアダプターを使っても1~2mlは霧化できず残ると説明書に書いてありました

ネブライザーは朝晩と一日2回、
5mlずつ朝晩使ったら1日10ml、
3万円の薬は5日でなくなってしまいます

10日で6万、1か月で18万 (@_@;)

最初の3万は初診料も入っていたし、次回からは2万6千円くらいだったので正味はもうちょっと安かったのだけど・・・先を考えて悩みました

ネブライザー治療は自宅で出来て、苦痛を伴わないけど効き目が柔らかく、治療期間が長くなる傾向にあるとか

この治療はいつまで続くんだろうか?
一月18万近くかかる治療をいつまで豆吉に受けさせてやれるだろうか?
ペット保険に入って置くべきだったか・・・(でも鳥は生後3~5年までしか入れないんだっけ?)

豆吉の事を「家族」と言っておきながら金の算段をする私
豆吉が人間の家族だったら、破産ギリギリまで治療をしたんじゃないのか?
自分はいったいいくらまでこの治療にお金を出せると思っているのか?
その金額を超えた時、豆吉の治療を止めて、命が尽きるのを待つ暮らしを選ぶのか??
それは「買った値段より高い治療費なんて払えん」と言って
病気のペットを捨てる飼い主と変わらんじゃないかー!?!?!?


動物を飼うなら家族として迎えて、
病気になっても見捨てずに愛情を注ぎ手厚いケアをしてあげて、
天寿を全うさせるべき、

そう思ってました。
当然でしょ?と思ってました。

でも、毎月18万の治療費に直面したら揺らぎました

自分が情けなくて、「私はふくろうを飼う資格なんか無かったんだ、
考えが甘かったんだ、もっと飼育について勉強してれば病気を防げたんじゃないのか・・・」

随分、自分を責めました…そんなことをして事態が良くなるわけでもないのに。

「ネブライザー選び大変」と思っていた私は全くの甘ちゃんでした。



ネブライザー適合薬種

コンプレッサー式、メッシュ式、超音波式と、方式の異なるネブライザー
方式が異なれば適する薬液=使える薬も違ってくるんだそうです。

◆ 方式の説明図 を参考にしたサイト

健康fanサイトの適合薬種のページ (結構下の方です。スクロールをば)

オムロンのネブライザーに関するQ&Aページ (適合薬種の表にも辿り着けます)


私はコンプレッサー式と超音波式でどっちにしようか迷っていました。
(前述ですが、メッシュ式は目詰まりなど手入れが大変との事だったので除外)

コンプレッサー式の方が適合薬種は多く、
超音波式は粘度(薬の粘り気)が高いものは霧化出来ないそうです。

オムロンさんのカスタマーに電話したら
「使う予定の薬液を病院に確かめてください、それが実験結果にある薬でしたら霧化率についてご説明できます」だそうで、病院に聞いてみました。

したらね、

豆吉の主治医さんは『使用する可能性のある薬』として4つの名前を教えてくださいました。
そして、オムロンさんには4つのうち3つの薬は「実験結果が無い」と言われました。

豆吉はカビやウィルスに呼吸器官が冒されているという所見を基に、
それに対抗する薬を使う予定だそうです。

しかし、ネブライザー(オムロン)は人間用のネブライジングが前提であり、
カビやウィルスの薬を人間がネブライザーで使用することはどうやら無いらしく、
もし人間の肺がカビやウィルスに侵されていたら即入院でみたいでして、
ネブライザーで呑気に治す事なんて無いみたいなんですよね。
だからだと思うんですが、カスタマーセンターのお姉さんによると
『ネブライザーでは通常使用しない薬だそうで実験結果がないそうでございます』って事らしい。

※このへんのお話の正確なところは保証できませんのであしからず。


ちょっと話は逸れますが、オムロンのカスタマーセンターさんには本当に感謝しています。
電話口のお姉さんは機械の性能や適合薬種について資料以上の事は分からないのですが、
適当に答えたり「こちらではそれ以上の事は分かりません」とあしらう事なく、
担当部署?者?に確認しては折り返しの電話をくれるというやりとりを何度も丁寧にしてくれました。

『カスタマーセンターの担当者が分かんないじゃダメじゃん』と言われそうですが、
無理もない…というのが私の感想です。

粒子径と表示されている、薬を霧状にしたときの霧粒の大きさ、
μm(マイクロメートル)という単位ですが、← 最初読み方も分からんかった(笑)
パンフレットには「1~8μm」や「1~5μm」と、書かれています。

病院の先生には『粒子径は細かい方が、3μm以下が良いとする文献があります』と聞いていました。

さて、3μm以下の粒子径をより多く作り出せるのはどっち?という私の疑問。
他にも『この薬液は希釈した状態で』とあるけど・・・
希釈に使うのは生理食塩水と蒸留水、適しているのはどっち?とか、
2種の薬液を混合してネブライザーに使用した時の薬の変質や霧化への影響はあるか?とか・・・。このあたりの疑問は主治医の先生と話していて出てきた疑問です。

ここからも私の憶測の話。 各ネブライザーの機能は開発時に技術者さんが測定してるんだと思いますが、
パンフレットに表示するときには一定の基準に沿った表示になるんだろうなぁ、と。

電話口のお姉さんは表示の説明として『霧化した粒子の80%が1~8μmであったという内容でございます』と教えてくれましたが、
1μm、2μm、3μm…8μmの夫々がどのくらいの割合で存在しているのか?
「1~8μm」の機種と「1~5μm」の機種のどちらが1~3μmの粒子の割合が多いのか?
私の疑問は理解してくれましたが、それについては簡単には確認が取れないようなので私から「もういいですよ」と遠慮しました。

電話口の方は『人が自宅でネブライザーを使うという事は機械の不具合が人命にかかわる』という責任感を持って対応なさっていました。
ペットの治療を目的としている私が電話でいろいろと質問したのは本来の目的から外れていると思うと申し訳なかったです。

ただ、現代ではペットの治療にネブライザーを使う事は結構ある事のようです。
ペットの治療が高度化している今、メーカーさんには動物の治療の分野にもケアをいただきたいと願っています。


実験結果が無いと言われちゃー・・・やってみるしか無いやね

使用予定の薬に関して欲しいデータは無い、薬が変わる可能性さえあるかもしれない。
いずれにしても正確なところは分からないから薬の適正を考えてネブライザーを選ぼうとしても
「超音波式は粘度の高い薬は霧化しにくく、コンプレッサー式の方が霧化する薬は多い」という言葉に集約されてしまうのだ。


結局、主治医とも相談して「音が静か」という利点を最大に重視して超音波式にしました。
粒子径はより細かい粒子を目指した結果が「1~5μm」になったんだろうと解釈してそちらを選びました。

さあ!これで治療開始です!!

そしてもう一つの落とし穴に見事に私はハマるのです・・・